《セルフネイルケアのやり方》正しい手順やおすすめアイテムを知って理想の指先へ
ネイルを楽しむ方が増える一方で、最近では自爪への美容意識も高まっています。ネイルケアはハードルが高いと思われがちですが、一度やり方を覚えてしまえば初心者でも簡単にできますよ。この記事では、セルフでできる基本的なネイルケアのやり方や、準備すべきアイテムをご紹介します。爪の悩みに合わせたお手入れ方法もお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
Index
ネイルケアをするメリットとは?
初心者必見。セルフネイルケアで準備するアイテム
【基本】ネイルケアのやり方を手順ごとに解説
【悩み別】自爪のタイプに沿ったネイルケア方法
ネイルケアのやり方をマスターして、もっと素敵な指先へ
ネイルケアをするメリットとは?

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ネイルケアとは、爪と爪周りの皮膚をお手入れすることです。スキンケアと同じように爪もきちんとケアをしてあげると、すこやかで美しい自爪に育ちます。
まずは、ネイルケアで得られるメリットを3つご紹介するので目を通してみてください。
①すこやかで綺麗な爪が育つ
日常的にネイルケアをすることで、なめらかでツヤのある健康的な爪に育ちます。ネイルが映える綺麗な自爪を育てたい方には欠かせないお手入れです。
見た目が整うことはもちろん、伸びてくる爪の健康状態もよくなるため、継続するほどより丈夫な爪が育ちます。
②自爪のトラブルを防止する
縦すじや二枚爪、すぐに割れる脆い爪など、自爪のトラブルは乾燥が主な原因です。ネイルケアで不足した潤いや栄養を与えると、トラブルを未然に防げます。
繰り返すトラブルで指先に自信が持てない方は、正しいネイルケアのやり方を覚えて実践しましょう。
③ネイルの持ちがよくなる
爪と皮膚の境目には、甘皮(キューティクル)と呼ばれる非常に薄い皮膚があります。甘皮は爪を保護する役割がありますが、乾燥すると角質化して爪の表面に張り付き、ネイルの持ちを妨げる原因となるのです。
ネイルケアで適度に甘皮やルースキューティクル※を除去することで、ネイルの仕上がりが長持ちしますよ。
※甘皮の先から爪の表面を覆っている薄い角質
初心者必見。セルフネイルケアで準備するアイテム

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ここからは、ネイルケアをする前に準備しておきたいアイテムをご紹介します。初心者の方は、ネイリストのようにたくさんのアイテムを用意する必要はありません。まずは、以下の5つから揃えてみてください。
ネイルケアで準備すべき5つのアイテム
- エメリーボード
- スポンジファイル
- キューティクルプッシャー
- キューティクルニッパー
- ネイルオイル
エメリーボード
エメリーボード(ネイルファイル/爪やすり)は、爪先の長さと形を整えるやすりです。爪切りとは異なり少しずつ調整できるため、失敗が少なく自爪にかかる負担も最小限になります。爪切りでカットした切り口をなめらかに整えることもできるので、1本持っておくと重宝しますよ。
エメリーボードを選ぶ際は、やすりの細かさを示すグリット(G)に注目しましょう。用途に合わせてさまざまなタイプがありますが、セルフケアに使用する場合は180Gが一般的です。爪が薄い方や割れやすい方は、負担感を減らすために目の細かい220〜240Gを選んでください。

スポンジファイル
スポンジファイル(バッファー)は、爪の表面を削ったり、エメリーボード使用後のバリ※を除去したりするアイテムです。本体にスポンジを挟んでいるため、エメリーボードに比べて当たりがソフトで広い面を削るのに最適。スポンジファイルもエメリーボードと同様に、グリット数に注目して選びましょう。基本的には220〜280G程度が使いやすいのでおすすめです。
ジェルネイルをせずに自爪に光沢を出したい方は、スポンジファイルのあとに「シャイナー」を併用しましょう。こちらはさらに目が細かく、1000〜4000Gと幅広いタイプが揃っています。
スポンジファイルとシャイナーを併用すると見た目は綺麗になりますが、爪を削っているという行為に変わりはないため、頻繁に使用するのは避けましょう。
※爪先を削った後に残る削りかす

キューティクルプッシャー
キューティクルプッシャーは、爪の生え際に張り付いた甘皮やルースキューティクルを押し上げるアイテムです。甘皮やルースキューティクルを押し上げると爪の輪郭が整い、清潔感アップやネイルが塗りやすくなるなどのメリットがあります。
ヘラやスプーンのような形状となっており、金属製やセラミック製など多種多様です。使い心地に合わせて、好きなものを選びましょう。
キューティクルニッパー
キューティクルニッパー(ネイルニッパー)は、プッシャーで押し上げた甘皮やルースキューティクルを除去するアイテム。爪の生え際に溜まった甘皮やルースキューティクル、ささくれを根元からカットできる切れ味のよい小さなニッパーです。
刃の長さやバネの強さによって使い心地が異なり、初心者の方も挑戦しやすい低価格のニッパーも販売されています。刃が厚く短いタイプは怪我のリスクが少ないので、最初の1本におすすめです。
ネイルオイル
ネイルオイルは、爪と爪周りの皮膚を保湿するアイテム。爪は皮膚よりも水分量が少なく乾燥しやすいため、綺麗な爪を保つにはオイルケアが欠かせません。
ネイルオイルには、爪になじみやすい植物性のオイルが配合されたものがおすすめです。美容成分をプラスしたアイテムやトラブルに沿った専用品もあるので、目的に合わせて選ぶのもよいでしょう。香り付きのネイルオイルは、お手入れしながらリラックスできるので人気ですよ。
【基本】ネイルケアのやり方を手順ごとに解説

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普段の爪のメンテナンスとしては、セルフでできる簡単なネイルケア方法でOKです。ここでは、基本的なネイルケアの手順を5つのステップに分けてご紹介します。
ネイルケアのやり方
まず、先ほどご紹介した5つの準備アイテムに加えて、以下の3つを揃えましょう。
自宅で準備するアイテム
- ガーゼorウエットティッシュ
- ボウルに入れたぬるま湯
- 手拭きタオル
【STEP1】爪の長さ・形を整える
エメリーボードの端を軽く持ち、爪先に45度で当てたらそのまま真横へスッと引きます。往復せず一定方向に引くやり方を意識して、理想の長さまで繰り返し行ってください。短めが好みの場合、深爪を避けるためにも指と爪先は同じ長さまでにとどめましょう。
サイドの角にもエメリーボードを45度で当て、丸く弧を描くように動かして爪先の形を左右対称にします。削り方によって雰囲気が変わるため、好みやデザインに合わせて調整しましょう。以下に爪の形でおすすめな種類を5つまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
爪の形と特徴
| スクエア | ・角を削らない四角形 ・華やかな印象でネイルアート向き |
| スクエアオフ | ・少しだけ丸みを帯びた四角形 ・スクエアより自然な印象 |
| ラウンド | ・両サイドを曲線で繋げた半円型 ・ソフトでナチュラルな印象 |
| オーバル | ・ラウンドを細めに仕上げた卵型 ・凛としたエレガントな印象 |
| ポイント | ・オーバルよりも爪先を尖らせた形 ・シャープな印象で指が細く見える |
【STEP2】爪の表面を整える
こちらのステップは、ジェルネイルをしない方で自爪のざらつきが気になる場合に行います。自爪への負担が大きいため、爪が薄い方や爪にダメージがある方は省いてOKです。また、ネイルケアのあとにジェルネイルをする場合は、後ほど爪のやすりがけを行うため、【STEP2】をとばして【STEP3】へ進んでください。
表面の整え方は、まずスポンジファイルを爪の表面に密着させて、往復するように動かします。キューティクル付近は削りにくいですが、スポンジファイルの端を使って少しずつ削ると簡単にできますよ。その後、シャイナーでも同じように整えてなめらかに仕上げましょう。
【STEP3】ルースキューティクルと甘皮を押し上げる
爪が乾燥した状態でルースキューティクルや甘皮を処理すると負担がかかるため、一旦ぬるま湯で皮膚を柔らかくします。ボウルに入ったぬるま湯に指先を5〜10分程度つけ、乾燥して硬くなったルースキューティクルや甘皮をふやかしましょう。
ふやかして柔らかくなったら、爪の輪郭にキューティクルプッシャーを寝かせ気味で当て、サイドから根元に向かってなぞるように動かします。力を入れずにやさしくこそげ落とすようなイメージで行うと、ルースキューティクルや甘皮が自然に浮いてきますよ。
【STEP4】ルースキューティクルと甘皮を除去する
湿らせたガーゼかウェットティッシュを巻きつけた指で、爪の生え際をなぞるように動かし、【STEP3】で集めたルースキューティクルや甘皮を除去します。大まかにとれたら、除去しきれない部分をキューティクルニッパーでカットしましょう。
キューティクルニッパーの使い方に慣れてきたら、空いている指で周囲の皮膚を軽く引き、きわをしっかり見えるようにしてルースキューティクルや甘皮をカットすると簡単に除去できます。ニッパーは慣れるまで扱いにくいので、皮膚を傷つけないようにほどよく処理できればOKです。
【STEP5】ネイルオイルで保湿する
仕上げにはネイルオイルを使い、たっぷりと保湿をしましょう。指1本あたり1滴を目安にオイルをなじませ、キューティクルラインに沿ってくるくるとマッサージをしながら保湿します。マッサージは、オイルの浸透※をサポートするとともに指先の血行を促す効果が期待できますよ。
ルースキューティクルや甘皮を除去した分、油分が浸透※しやすい状態になっています。乾燥した部分も潤いで満たされ、ツヤツヤで美しい爪に仕上がります。
※爪の表層まで
ネイルを塗る場合は?下準備のやり方
ネイルケア後にジェルネイルやマニキュアを塗る場合は、それぞれに合った下準備を行いましょう。やり方のポイントを押さえるだけで、ネイルの仕上がりと持ちがアップします。
ジェルネイルの場合
ジェルネイルの下準備
- 【STEP2】を省き、【STEP4】のあとにサンディング(爪のやすりがけ)を行う
- サンディング後はダストや油分・水分を取り除く
- ネイルオイルはジェルネイル完成後につける
ジェルネイルの下準備は「プレパレーション」と呼ばれており、ジェルの持ちを高める重要な工程です。ジェルネイルを行う際は、基本のやり方を踏まえて上記のポイントを意識するようにしましょう。
サンディングは、粗目のスポンジファイルで爪の表面にわざと傷を付けて毛羽立たせることで、ジェルの密着をサポートするという役目があります。残ったダストはブラシで払い落とし、アセトンやジェルクリーナーを含ませたコットンで油分と水分を拭き取りましょう。

マニキュアの場合
マニキュアの下準備
- 塗る前にエタノールを含ませたコットンで油分・水分を除去
- 目的に合わせたベースコートを選択する
- ネイルオイルはマニキュアが乾いてからつける
マニキュアもジェルネイルと同じく、油分・水分を拭き取ると持ちがよくなります。
また、マニキュアはジェルネイルよりもフラットな仕上がりのため、自爪の状態が影響しやすいです。そのため、ベースコートの選び方を工夫するとセルフネイルの完成度が高まります。
爪の凹みを補正するリッジフィラーや弱った爪を保護するハードナーなど、悩みに沿ったタイプがあるのでチェックしてみてください。
ネイルケアの注意点
おろしたばかりのエメリーボードやスポンジファイルは、やすりの縁が鋭利なので面取りが必要となります。面取りは、1回目に使用するときにやすり同士の縁を数回滑らせるだけでOKです。
また、ネイルケアの頻度は多すぎても少なすぎてもいけません。2〜3週間に1回を目安に、爪の状態に合わせて定期的に行いましょう。ただし、ネイルオイルは毎日数回、乾燥が気になったときにつけてください。
【悩み別】自爪のタイプに沿ったネイルケア方法

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ネイルケアで爪のコンディションを整えると、あらゆるトラブルを予防できます。ここでは、爪の悩みに合わせたネイルケアのやり方をご紹介するので、爪のトラブルがある方は押さえておきましょう。
二枚爪・凹凸爪・脆い爪
二枚爪・凹凸爪・脆い爪の方は乾燥が大敵なので、徹底した保湿を心がけましょう。手洗いや消毒をした後は、ネイルオイルとハンドクリームで保護してください。それでも乾燥する方は、水溶性の爪美容液もおすすめです。自爪の水分量を回復させるので、よりしっかりとケアできます。
また、爪切りの使用やエメリーボードの往復がけはダメージが大きいので注意が必要です。今回ご紹介した正しいやり方を参考に、少しずつ長さを調整しましょう。
小さい爪
爪が小さい方や丸い爪の方は、爪の形がコンプレックスになってしまう場合もありますよね。このような爪の悩みをお持ちの方には、爪先の裏側についている「ハイポニキウム」という皮膚を育てるネイルケアがおすすめです。
ネイルオイルでたっぷりと保湿するとハイポニキウムが成長し、爪のピンク色の部分が縦に伸びることで形が綺麗になります。健康的な爪に導くメリットも期待できるため、ぜひ行ってみてください。
巻き爪
爪はもともと内側へ巻く性質を持っているため、地面を踏む負荷が足りなかったりサイズの合わない靴で爪が圧迫されたりすると巻き爪になります。
巻き爪に適したネイルケアのやり方は、ギリギリまで短くしないことです。爪の長さは少し余裕を持たせ、両サイドを残すスクエアまたはスクエアオフに整えましょう。放置すると食い込んで痛む可能性があるため、早めの対策が必要です。
ささくれ
冬になると爪周りの皮膚がささくれてしまう方は多いですよね。ささくれがある場合、皮膚だけでなく爪も乾燥していることが原因と考えられます。そのため、ネイルオイルとハンドクリームを併用し、こまめに保湿してください。
ささくれは血行不良も原因の1つなので、ハンドマッサージをして血行の巡りを促す方法もおすすめです。
ネイルケアのやり方をマスターして、もっと素敵な指先へ
今回は、ネイルケアの基本的なやり方や準備すべきアイテムをご紹介しました。難しいと思われがちなネイルケアですが、初心者の方でも簡単にケアできます。今回ご紹介した正しいお手入れ方法で、ネイルが映える美しい指先をキープしましょう。

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